高山市茶道具買取査定

　岐阜県高山市は宗和流茶道を無形文化財に指定している、全国でも異例な取り組みで知られています。そのため茶道具の買取状況においても、やはり宗和流を中心とした流れにあるのが高山市の特徴です。実は面白いことに高山市と宗和流のつながりには、時空を超えた巡り合わせがあります。それは金森長近という豊臣秀吉の重臣が高山城主に座った、戦国時代に端を発します。

　本能寺の変から間もなくして、金森長近は高山城を拠点に飛騨平定を成し遂げました。元々は織田信長一筋という40年来の重鎮で、同年代の千利休とも茶の湯の師弟関係にあった金森長近。千利休の死後は、息子の千道安を一時的に高山城で預かったともいわれています。

　これが縁で後継の金森可重、さらには孫の金森重近は千道安から茶の湯の薫陶を受けることに。そして重近は30歳の時に上洛し、名門「大徳寺」で禅の教えを受けます。大徳寺は茶祖と称される村田珠光を筆頭に武野紹鴎、千利休へと続く“黄金の系譜”を有する名刹です。偉大な先哲と同じ道を通った重近は「金森宗和」と名乗り、皇族に向けた茶道のもてなしを始めます。

　清水焼の名工・野々村仁清の技を生かした「御庭焼」を茶会に取り入れると、ものの見事に大ブレイク。優雅な茶道具が公家衆の感性を捉えました。金森宗和の美は京都で「姫宗和」と呼ばれ人気を博し、のちに宗和流茶道として加賀藩にも広がります。ここから高山市に宗和流茶道が伝わったのは、明治維新の間際だったようです。宗和流茶道は昭和39年に、高山市の無形文化財として登録を受けています。

【高山市のお茶道具買取品目】
茶碗、香道具、茶掛軸、棚、水屋、釜、炉縁、台子、風炉先、茶壺、結界、立礼セット、懐石セット、電熱風炉釜、茶器、前茶器、棗、菓子盆、水差し、香合

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ高山市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、高山市においても例外ではありません。

【千家十職の顔『樂家』】
　樂吉左衞門は、安土桃山時代から約450年にわたって続く、樂焼茶碗の当代が襲名する名称です。千家十職の古株であり、歴史研究家などの中には「千家十職の筆頭」として樂家の名を挙げる人も少なくありません。樂茶碗は代々、一子相伝のスタイルを継承し、「手づくね」といわれる制法を用います。ろくろを使用せず、手とへらだけで成形する作風が特徴です。近代における樂茶碗の代表作は、樂吉左衞門館に収蔵される15代・直入作の「焼貫黒樂茶碗 風舟」や「焼貫黒樂茶碗 氣昏雨已過 突兀山復出」などが挙げられます。2019年には、直入の長男である篤人が16代・樂吉左衞門を襲名しました。

　千家十職には、土風炉・焼物師「永樂善五郎」、指物師「駒澤利斎」、楽焼茶碗「樂吉左衞門」、表具師「奥村吉兵衛」、一閑張細工師「飛来一閑」、塗師「中村宗哲」、袋師「土田友湖」、鋳師「中川浄益」、釜師「大西清右衛門」、竹細工・柄杓師「黒田正玄」の10職家が表千家・裏千家・武者小路千家の家元に仕えております。高山市にお住いの方で千家十職の作品をお持ちの際は、是非お茶道具買取専門のえんやにお声がけ下さいませ。

　茶道具は歴史を有するものですが、高山市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、岐阜県高山市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。