芦屋市茶道具買取査定

　偉大な収集家の中には、そのコレクション力をもって、地域の文化面に大きく貢献している人もいます。芦屋市に限っていえば、三菱UFJ銀行の前身である山口銀行を設立した4代目・山口吉郎兵衛がその一人です。父である3代目・山口吉郎兵衛が、大阪で第百四十八国立銀行（山口銀行の母体）を立ち上げたことを機に、山口財閥として名を轟かせた経緯を持つ富豪家系。そこから4代目・山口吉郎兵衛が、のちの三菱UFJ銀行となる三和銀行まで発展させたといわれています。

　40代半ばで一線を退いた4代目・山口吉郎兵衛は、兵庫県南東部に位置する芦屋市に滴翠美術館を設立し、以来、京焼や紀州焼といった陶器をはじめとする古美術品の研究や収集に没頭したそうです。そのコレクションは2500点に及ぶといわれ、茶道具にいたっては樂家初代の長次郎が手がけた赤楽茶碗「勾当」、野々村仁清による「色絵菊水図水指」など、そうそうたる歴史的作品が名を連ねます。また滴翠美術館では、定期的に山口吉郎兵衛のコレクション展が開かれており、2014年に開催された「利休と樂焼」は開館50周年記念とあって稀有な茶道具の展示で耳目を集めました。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ芦屋市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は、三千家の家元が好む茶道具を専門に制作する千家十職の買取頻度が高まるなか、神戸市芦屋市においても例外ではありません。

【千家十職の善五郎。その知られざる価値】
約400年を有する千家十職において、最も歴史が浅いとされる善五郎。千家十職に認められるようになったのは1780年前後といわれています。千家十職としての歴史は約240年です。約400年の歴史を誇る他の千家十職とは肩を並べることはできないものの、現在まで伝統は継承されています。とはいえ、土風炉師としての歴史は、他の千家十職と遜色ありません。今から約400年前に初代・西村宗禅が善五郎を名乗って以降、9代目まで西村善五郎として受け継がれます。

　ところが直系である10代目・了全が18歳のとき、天明の大火に見舞われ西村家は全焼。了全は千家十職の名門である9代目楽吉左衛門・了入から陶技を学び、土風炉師と兼用できる活路を見つけます。その際、樂家＝樂焼と区別するために永樂善五郎を名乗ったとされています。この了全の働きは千家十職にも認められました。

　了全以降は土風炉師にとどまらず、茶碗を中心とする茶道具の伝世品（古くから実用されてきている日常的かつ歴史的作品）も多く残していきます。千家十職としての善五郎の値打はもちろん、現存する「西村善五郎作」の土風炉にも同程度以上の価値がつくといわれているほどです。善五郎は総称であり、その呼び名は現在「永樂善五郎」として統一されていますが、開祖以来の功績を称え「西村善五郎」を千家十職とする歴史研究家も少なくありません。

　永樂善五郎の他に、・樂吉左衛門（茶椀師）・大西清右衛門（釜師）・中村宗哲（塗師）・駒沢利斎（指物師）・中川浄益（金物師）・土田友湖（袋師）・奥村吉兵衛（表具師）・飛来一閑（一閑張細工師）・黒田正玄（竹細工・柄杓師）の9家を合わせた職家を千家十職と言います。

　表千家や裏千家・武者小路千家からなる三千家の家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、芦屋市での歴史や活動に見られるように、以前から茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在として根付いていると考えられます。是非、茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、茶道具買取えんやまでご用命ください。お客様が大切にされている作品を1点1点丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、芦屋市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。兵庫県芦屋市のご自宅まで出張にて鑑定買取をさせていただきます。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。