諏訪市茶道具買取査定

　美術館の数が日本一の長野県において、諏訪市のサンリツ服部美術館は最もメジャーな存在です。私設ながら2点の国宝を所蔵し、特に本阿弥光悦の手がけた白楽茶碗「不二山」は、茶道具のなかで最高ランクに位置づけられる極上の代物。所蔵総数は約600点と突出した規模ではありませんが、コレクション全体の質が高いことで知られています。

　本阿弥光悦は、江戸時代初期に活躍した文化人です。当初は書家で名をはせるも、陶芸や蒔絵、あるいは大茶人と現代で言うマルチな才能を世に知らしめました。なお前述の国宝「不二山」は、樂家2代・常慶の協力を得て誕生したといわれています。サンリツ服部美術館の入手経路は明かされていませんが、コレクションの母体である服部一族は歴代に数寄者を抱える名家です。いまだ、世に出ていない国宝級のお茶道具が諏訪市に眠っているかもしれません。

　服部家といえば、世界的な腕時計ブランド「SEIKO」の創業者である服部金太郎を筆頭に、2代目の長男・服部玄三、そして美術館設立のベースになった孫の服部一郎と続きます。また数寄者の顔を持つ服部玄三は、昭和初期の大茶会を通して川喜田半泥子や五島慶太といった茶人との交流も広げました。そのほか、川喜田半泥子や五島慶太らの時代より少し遡った幕末期では、諏訪市出身の岩波其残が茶人の有名どころ。岩波其残は本阿弥光悦と同じように、楽焼茶碗も残しています。

　諏訪市には、古くより表千家・裏千家など千利休の茶流を正統に受け継ぐ流派がお茶教室を開いており茶会などの活動も年間を通して行われております。又、諏訪大社では15代家元である「鵬雲斎」による献茶式が執り行われるなど地域に根づいている事が伺えます。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ諏訪市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、諏訪市においても例外ではありません。

【茶道具売却における千家十職一覧】
・樂吉左衛門（初代長次郎）
樂焼の茶碗を作る茶碗師として、歴代の樂家当代が襲名する名称
・永樂善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶碗や土風炉を専門に製作
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題になった
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などを専業に製作する袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師

　千家十職に見られる三千家とは、千利休を開祖とした、その後に派生した「茶の家元」の総称です。現在は表千家、裏千家、武者小路千家の三家をもって「三千家」と呼びます。そうした三千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、諏訪市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、長野県諏訪市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。