松江市茶道具買取査定

　京都や金沢と並ぶ、日本の「三大茶どころ」として知られる島根県松江市。茶の湯を松江市から山陰地方に広めたのが、松江藩“中興の祖”として名高い7代藩主の松平治郷です。財政難にあった藩政を立て直し、隠居後には石州流から学んだ茶道観を確立。号も松平不昧と改め、名実ともに大名茶人として茶の湯の普及に尽力しながら、楽山焼や塗師・小島家といった茶道具職人の育成も抜かりなかったといわれています。

　楽山焼も小島家も元々は松江藩専属の職人でしたが、松平不昧の登場によって興隆を迎えていくことになります。楽山焼は4代目で途絶えていたものの、松平不昧の命により長岡住右衛門貞政が5代目を襲名。そこから持ち前の「伊羅保刷毛」と呼ばれる技法が評価され、現代までいたっています。近年では11代・長岡空権の後釜となる空郷が、平成31年に12代目を襲名したことで話題になりました。

　塗師・小島家は、小島清兵衛が松江藩における塗師の棟梁として、京都から招かれたことに端を発します。5代目は松平不昧の命を受け江戸に転じたのち、蒔絵の技術などが認められ「漆壺斎」の号を授かったといわれています。12代・小島漆壺斎こと「小島ゆり」は、松江市出身ながら東京を拠点に、国内外での展示活動など幅広く展開中。また東京大学卒業という肩書きを持つ、異色の女流塗師としても知られています。小島漆壺斎も長岡空権も、京都・千家十職に見られる一子相伝のスタイルで、そのブランド力も“本家”さながらの認知度を誇るのが特徴です。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ松江市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、松江市においても例外ではありません。

【千家十職とは】
茶の湯の世界では「職家」とも呼ばれ、茶道工芸の最高峰として名高い千家十職。どの職家も概ね400年という古い歴史を持ち、また一子相伝のスタイルで何十代にわたり現代に「わざ」を残しています。職家のような伝統を継承する茶道具のつくり手は日本で唯一、作品の完成度も類を見ません。それ故に千家十職の手がける器や釜、屏風などは非常に高い価値を有するのです。

楽吉左衛門（茶椀師）
永樂善五郎（土風炉・焼物師）
奥村吉兵衛（表具師）
飛来一閑（一閑張細工師）
黒田正玄（竹細工・柄杓師）
土田友湖（袋師）
中川浄益（鋳師）
駒澤利斎（指物師）
大西清右衛門（釜師）
中村宗哲（塗師）

　表千家や裏千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、松江市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、島根県松江市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで、松江市のお客様から中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。