山口県茶道具買取査定

　山口県下関市、萩市、長門市、宇部市、山口市周辺は茶道具・茶器・煎茶器を主に製作する陶芸家いわゆる茶陶の宝庫と言うことができます。ことに萩市には安土桃山時代豊臣秀吉による朝鮮出兵後、朝鮮より帰化した陶工達によって開かれた窯がいくつもあり、現代にもその子孫や弟子達が現在し、茶道具・茶器・煎茶器やオブジェなどの製作を行っています。坂高麗左衛門の坂窯もその一つです。坂窯は毛利輝元に連れられ来日した朝鮮人陶工の李敬が開窯したのが始まりで、三輪休雪の三輪窯と共に毛利藩の御用窯として幕末まで務め、明治以降十三代坂高麗左衛門まで続く窯元です。十三代坂高麗左衛門は山口県萩市椿東にて作陶活動を行っており、坂家として初めて女性陶芸家を当主として向かえました。歴代当主と同様に評価も高く、買取させていただきたい作家の一人です。残念ながら２０１４年に亡くなられました。

　坂高麗左衛門窯同様、毛利萩藩の御用窯を務めた三輪休雪窯（山口県萩市椿東）の作品もぜひ買取査定鑑定させていただきたい作品です。特に九代休雪、三輪雪堂の三男、十代三輪休雪（隠居名：三輪休和）弟の十一代三輪休雪（隠居名：三輪壽雪）は兄弟として初めて無形文化財保持者（人間国宝）に認定されるという快挙を成し遂げています。十代三輪休雪（三輪休和）は祖父八代三輪雪山、父九代三輪雪堂に師事し、陶芸家として歩み始めます。当初朝鮮李朝を源流とする萩焼の伝統を体得するが、のちに川喜多半泥子、金重陶陽、荒川豊蔵らと従来の桃山茶陶に縛られない時代に心を通わせた作陶をしたいと考え互いに交流を深めました。

　そして独特の「白秞」を編出し、「休雪白」と呼ばれる作品を作りあげます。弟　十一代三輪休雪は１５歳年上の兄に萩焼の基本を学び、のちに川喜多半泥子に師事し、茶道具・茶器・煎茶器を製作するにあたり、精神的な真心を学びます。兄より休雪の号を譲り受けたのち、造形的に大胆な鬼萩を呼ばれる茶?や水指などの茶道具・茶器・煎茶器を作り出しました。現在は三輪壽雪の息子三輪龍作が十二代三輪休雪を受け継いでいます。

　長門市に目を移しますと、先に挙げた坂高麗左衛門と同じ朝鮮半島より渡来した李勺光により開窯された坂倉新兵衛窯が４００年以上の年月を継ぎ、現在も茶道具・茶器を中心に作陶を行っています。当代の十五代坂倉新兵衛が窯を守っています。その他、長門市の坂田泥華、十三代田原陶兵衛、萩市の晴雲山岡田窯の岡田裕、指月窯の波多野善蔵、江月窯の野坂康起などが萩焼の茶陶として作陶活動を行っています。この様に山口県内には茶道具・茶器・煎茶器を主に作陶する窯が沢山あります。そしてその茶道具を所蔵されている方々も多くいらっしゃることでしょう。

お手持ちの茶道具・茶器・煎茶器をご売却の際は古美術骨董えんやまで買取査定をご依頼ください。

　また、萩焼以外の茶道具・茶器煎茶器も買取致します。楽吉左衛門、黒田正玄、永楽善五郎、大西清右衛門、中川浄益、中村宗哲などの千家が使用する茶道具・茶器を主に製作する千家十職の茶道具・茶器や表千家・裏千家・久田流など各流派家元の書付花押のある茶道具・茶器なども高価買取致します。中国茶器、中国茶道具、朝鮮茶碗、中国掛軸、中国南宋画、禅僧の一行書や禅画の掛軸も買取査定鑑定致します。そしてお点前用の茶道具・茶器のみならず、お稽古用の茶道具・茶器も買取査定対象となりますので、品数の多少にかかわらず、お気軽に買取査定をご用命ください。まずは買取専用ダイヤル（０１２０－８０８－８９６）また簡単無料画像買取査定及びLINE（ライン）にてご連絡ください。