
森本 草介の価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
森本草介(1937-2015)は、日本の洋画界において独自の写実表現を確立した画家です。
1960年代、抽象画が主流となる中で、森本はあえて写実という伝統的な技法に挑み、単なる再現を超えた情感豊かな世界を描き出しました。彼は「美しい」と感じた瞬間のきらめきを丹念な観察と繊細な筆致でキャンバスに定着させ、制作時にはクラシック音楽を流しながら、画面に旋律が響くような調和を追求したと言われています。
セピア色を基調とした柔らかな色彩や、静謐な空気感を纏った女性像・静物・風景画は、観る者の心に深い余韻を残します。代表作には「横になるポーズ」「光の方へ」「白いソファーの裸婦」などがあり、いずれも生命感と静けさを併せ持った独特の魅力が評価されています。
森本の作品は主に千葉県のホキ美術館に多数収蔵されており、同館のコレクションの中核を成しています。発表点数が少なく市場に出回る機会も限られているため、希少価値が非常に高く、美術愛好家やコレクターから常に高い人気を集めています。
森本草介は、写実絵画に新たな価値と感動をもたらした芸術家として、国内外で高く評価され続けています。
森本 草介の買取は絵画買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
光と感情の調律者【森本草介】
森本草介は、1937年に洋画家・森本仁平の長男として全羅北道に生まれ、戦後は東京で育ちました。幼い頃から芸術に親しみ、自然と画家の道を志します。東京藝術大学で学び、卒業後は専攻科を修了、東京藝大の助手も務めました。
1960年代、抽象表現が主流となる美術界で、森本は「写実」という伝統的な表現に真摯に向き合います。彼の写実は単なる再現ではなく、目の前のものに感じた感情や記憶を画面に落とし込む独自の世界。とりわけ女性像は、柔和でありながらどこか物憂げな表情を湛え、観る者の心に静かな余韻を残します。
森本は制作時にクラシック音楽を流し、画面に旋律が響くことを願いながら筆をとりました。彼が好んだセピア色のトーンは、「僕の目はセピア色のレンズが入っているんだよ」と自ら語るほどで、作品全体に温かく穏やかな空気を漂わせています。また、女性のなだらかな曲線美や、筆跡を残さない滑らかな絵肌は、森本芸術の真骨頂です。
1970年代以降は、婦人像を中心に、静物や風景画も数多く手がけました。フランスの地方を取材し、雄大な川や橋を描いた風景画も特徴的です。代表作「横になるポーズ」は、ホキ美術館のコレクション第一号となり、森本作品の象徴的存在となっています。
晩年まで千葉県鎌ケ谷市で制作を続け、2015年に78歳で逝去。森本草介は、写実絵画に詩情と温もりを吹き込み、日本の美術界に新たな地平を切り拓いた画家として、今も多くの人々に愛されています。
森本草介の略歴
1937年 | 朝鮮全羅北道に生まれる |
1958年 | 東京藝術大学美術学部絵画科に入学 |
1961年 | 安宅賞を受賞 |
1962年 | 東京藝術大学卒業、専攻科へ進学 |
1963年 | 専攻科修了、東京藝大助手となる。国画会展「聚」で初入選 |
1966年 | 国画賞受賞。助手職を辞し作家活動に専念 |
1969年 | 国画会会員となり、「十騎会」を結成 |
1979年 | 女性像を中心に写実作品の制作を本格化 |
1980年 | 日動画廊などで個展を開催 |
2010年 | ホキ美術館(千葉県)開館、コレクションの中核作家となる |
2015年 | 10月1日、心不全のため逝去(享年78歳) |
森本草介の査定ポイント
森本草介作品の売却を専門買取業者に依頼する際、査定の際はいくつもの重要な査定ポイントがあります。
まず、作品が油彩画かデッサンか、あるいは版画なのかという技法や種類が査定額を大きく左右します。なかでも森本の代名詞ともいえる女性像や裸婦像は市場での人気が高く、希少性も相まって高額査定の対象となります。
保存状態は査定の根幹であり、日焼けやシミ、カビ、退色などがないか細かくチェックされます。さらに、作品のサイズや市場に流通する数の少なさも評価を押し上げる要素です。森本草介は寡作な作家として知られ、1点1点の希少価値が非常に高いのも特徴です。
査定においては、本人のサインや鑑定証の有無も重要視され、真作であることが証明されていれば、さらに高い評価が期待できます。近年のオークションでの取引実績や市場人気も査定額に反映されます。額縁や箱、証明書などの付属品が揃っていれば、より一層価値が高まるでしょう。
こうした多角的な視点から、森本草介の作品を一つひとつ丁寧に評価し、その芸術的価値を正当に査定いたします。
森本草介を売却する場合の鑑定機関と鑑定書
森本草介の作品を売却する際、真作であることを証明する「鑑定書」は、まさに作品の“パスポート”とも言える存在です。森本草介の公式鑑定は「森本草介鑑定委員会」が一手に担っており、その窓口となっているのが東京都中央区日本橋の春風洞画廊です。
鑑定の受付は毎月初旬の平日に限られ、事前の連絡と持ち込みが必要となります。作品は約1ヶ月間、専門家が厳正に鑑定していきます。鑑定料と証書発行料は1点につき税込5万円の費用がかかります。真作であると判断された場合には、証明書が発行されます。
発行された証明書は、美術市場での売買において絶対的な信頼を得る証となります。なお、他の機関や個人が発行した証明書では市場評価が得られません。また、近年では鑑定書や証明書までも精密にコピーされる事象がおきておりますので、個人から譲り受ける際も充分に注意が必要になります。
森本草介作品の価値を保護しながら、次代へ受け継ぐためにも、公式鑑定機関による鑑定書の取得は重要です。
森本 草介作品をご売却頂いたお客様のお声
森本草介の油彩画を手放すのは家族にとっても大きな決断でした。専門の方に丁寧に扱っていただけて本当に安心しました。大切にしてきた思い出ごと、しっかり評価してもらえたことに感謝しています。
(70代 男性)
相続で受け継いだ森本草介のデッサンを売却しました。買取業者の方からも『なかなか出会えない作品です』と言われ、希少性の高さを改めて実感しました。専門知識のあるスタッフの方が細やかに説明してくれたので、信頼して任せることができました。
(60代 女性)
森本草介の女性像を売却する機会は一生に一度あるかないかだと思います。買取業者でも取り扱い経験が少ないとのことで、査定もとても慎重に行っていただきました。希少な作品を丁寧に扱ってもらえたことが何より嬉しかったです。
(80代 男性)
森本 草介作品の査定買取時に頂くご質問
- 森本草介の作品は希少と聞きますが、鑑定書がなくても正しく評価してもらえますか?
- 公式鑑定書がない場合でも、まずは長年、森本草介作品を鑑定してきた熟練の鑑定士
が丁寧に作品を拝見し査定を行います。中には、森本草介鑑定委員会による正規の鑑定書が必要になる場合もありますが。鑑定書取得の手続きもサポートいたしますのでご安心ください。
- 長年自宅に飾っていたため、多少の色あせや額縁の傷があります。それでも査定してもらえますか?
- 森本草介の作品は保存状態も大切ですが、多少の経年変化があっても希少性を考慮して査定いたします。思い出の詰まった一枚も、丁寧に拝見します。
- 女性像や風景画など、モチーフによって査定額は変わりますか?
- 森本草介は特に女性像や静謐な風景画で高く評価されています。モチーフや制作時期による市場人気も、しっかり反映して査定いたします。
- 作品の大きさやサインの有無で、価値は大きく変わるのでしょうか?
- 大型作品やサイン入りのものは希少性が高く、より高い評価につながります。付属品や額縁の状態も含め、総合的に価値を見極めます。
- 初めての売却で不安です。査定から買取まで、どんな流れになりますか?
- まずは作品の写真や詳細をお送りいただき、仮査定。ご希望に合わせて出張査定や持ち込みも承ります。森本作品の特性を理解した担当者が、最後まで丁寧にサポートします。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、森本 草介をはじめとする絵画ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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仏画・肉筆・版画・浮世絵・山水画・花鳥画・墨蹟古筆・色紙・短冊・画賛・手紙・消息など箱有り無しに関わらず、まずはご相談ください。
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洋画・日本画・版画はもちろん海外作家作品や復刻画も含め近代絵画から現代絵画まで幅広くお取扱い致します。文化勲章受章者はもちろんその他著名作家及び作者名が不明な作品なども買取対象となります。まずはご相談ください。
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陶磁器・書画を中心に堆朱・茶かご・鼻煙壷・翡翠の彫刻類など買取致します。
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ガレ・ドーム・ミューラー・ラリック・バカラなどのガラス工芸品やマイセン・KPM・セーブル・ウースターなど陶磁器類及び小物や家具、絵画・ブロンズ・彫刻などもお取扱い致します。
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甲冑とは戦闘の際に兵士が身につける伝統的な防具の総称。 骨董品買取のえんやでは他社では取り扱いの難しい甲冑でも買取致します。
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金属に細工をする工芸。またはその職人。金工品には金・銀・銅・錫・鉄等を主材料とした彫金等による甲冑、仏具、荘厳具、装身具、工匠具類などがある。
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漆(うるし)の木にキズをつけ、滲み出した樹液を採取し目的別に調整します。これを接着剤にしたり、塗料として使用しますが、その他に形そのものを造ることもできます。
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着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
買取対応エリア
絵画買取えんやは、森本 草介作品を日本全国対象に出張買取させて頂きます。
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