
ベルナール・ビュフェの価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
ベルナール・ビュフェ(Bernard Buffet, 1928-1999)は、戦後フランスを代表する具象画家であり、20世紀美術界に新風を吹き込んだ存在です。彼の作品は、鋭利で硬質な黒い直線と抑制された色彩を特徴とし、戦後社会の不安や虚無感を強く表現しました。特に、黒い輪郭線を多用したモノトーンに近い色調の画面構成は「線の画家」と称されるほど独自性が高く、見る者に強い印象を残します。
技法面では、油彩画をはじめ、水彩、インク、デッサン、彫刻、そして版画を幅広く制作しました。中でも「ドライポイント」(銅板に鋭い刃物で直彫りする技法)や「リトグラフ」(水と油の反発作用を利用した技法)を用いた版画作品が多く、ビュフェの力強い線描を最大限に活かしています。
ビュフェは抽象表現が主流となる時代にあって、あくまで具象表現にこだわり続け、現実の厳しさや人間の孤独を鋭く描き出しました。彼自身が「私は絵を描くことしか知らない」と語るほど、芸術に全てを捧げた人生でした。
ベルナール・ビュフェの作品はオークション市場でも高額で取引されることが多く、油彩画だけでなく、リトグラフやドライポイントなどの版画作品も幅広く需要があります。
ベルナール・ビュフェの買取は絵画買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
---|---|
出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
線の詩人【ベルナール・ビュフェ】
1928年、パリの静かな住宅街に生まれたベルナール・ビュフェ。
幼少期から内向的な性格で、周囲の喧騒よりも紙と鉛筆に心を寄せる少年でした。10代半ばでパリ国立高等美術学校に入学。戦時下という厳しい時代背景の中、彼は自分の感性を研ぎ澄ませていきます。ビュフェの才能が注目されたのは、まだ十代の頃。
17歳で受賞したアトリエ賞を皮切りに、早くもパリの画壇でその名が広まりました。20歳になると、批評家たちから高い評価を受け、フランス美術界の新星として一躍脚光を浴びます。
彼の作品は、見る者に強烈な印象を残します。鋭く冷たい黒い輪郭線、抑制された色彩、そしてどこか物悲しげな人物や風景。その画面には、戦後の不安や孤独、時代の空気が色濃く反映されています。抽象が主流となる中で、あくまで具象にこだわり続けた姿勢は、ビュフェならではの信念でした。
私生活では、1958年に出会ったアナベルとの結婚が大きな転機となります。彼女はビュフェの人生と創作活動を支え続け、数々の作品のインスピレーションとなりました。
その後も、油彩、版画、舞台美術など多彩な分野で活躍。1970年代にはフランス芸術界の最高勲章を受け、国際的な名声を確立します。一方で、名声の陰には創作への葛藤や孤独もつきまとい、晩年は病との闘いに苦しみました。
1999年、南仏のアトリエで静かに人生の幕を下ろしたビュフェ。彼の残した約8,000点に及ぶ作品群は、今なお世界中の美術館やコレクターに愛され続けています。
ベルナール・ビュフェは孤独と誠実さを貫いた、20世紀を代表する具象画家です。
ベルナール・ビュフェの略歴
1928年 | パリで誕生。 |
1943年 | 15歳でパリ国立高等美術学校に入学。 |
1945年 | アトリエ賞を受賞。 |
1947年 | サロン・デ・ザンデパンダンに出品。 |
1948年 | 批評家賞を受賞し、注目を集める。 |
1949年 | 初期代表作を発表。 |
1950年 | 日常を題材にした作品を制作。 |
1958年 | アナベルと結婚。 |
1959年 | 妻アナベルを描いた作品を発表。 |
1961年 | 日本で初の展覧会開催。 |
1973年 | 日本にビュフェ美術館が開館。 |
1999年 | 南仏で逝去。約8,000点の作品を遺す。 |
ベルナール・ビュフェの査定ポイント
ベルナール・ビュフェの作品を専門業者に売却する際、査定で重視されるのは単なる知名度や希少性だけではありません。
まず、油彩や水彩などの肉筆作品は、作家の息遣いが感じられる一点物として高く評価されます。一方、版画の場合も、独自の線や色彩が際立つ人気モチーフであれば市場価値が上昇します。
保存状態も大きなポイントで、わずかな退色や額装の傷が査定額に影響するため、丁寧な管理が重要です。さらに、ビュフェ本人のサインやエディションナンバー・鑑定書の有無が信頼度を左右します。
過去の所有者や展覧会出品歴など、作品の“信憑性”が明らかであれば評価も高まります。サイズや制作年代も市場動向に直結するため、これらの情報も整理しておくと良いでしょう。ビュフェ作品の魅力や背景を伝えることが、納得のいく査定への第一歩です。
売却や鑑定を検討する際は、絵画作家に対し知見と経験豊富な鑑定士が在籍する信頼できる専門業者に相談することが大切です。
ベルナール・ビュフェ 買取実績
ベルナール・ビュフェを売却する場合の鑑定機関と鑑定書
ベルナール・ビュフェの作品を日本国内で売却する際に、まず知っておきたいのは、日本にはビュフェの公式鑑定を行う機関が存在しないという事です。
ビュフェ作品の真贋判定を世界的に認められているのは、フランス・パリのガルニエ画廊(Maurice Garnier Gallery)だけ。ここが発行する鑑定書は、国内外問わず市場での信頼性を決定づける重要な書類となります。
もしお手元の作品にガルニエ画廊発行の鑑定書が付いていれば、そのまま買取業者に査定を依頼できます。希少価値が非常に高い作品などは、売却前にフランス本国での公式鑑定が必要になる場合もあります。
この手続きは個人で行うにはハードルが高いため、多くの場合、美術品専門の買取業者に相談するのが一般的です。専門業者は、作品の現地輸送や鑑定申請、必要書類の準備などを一括でサポートしてくれます。プロにサポートをお願いすることで、トラブルや手間を最小限に抑え、安心して売却まで進めることができます。
ただ、ビュフェ作品の売却において全ての作品が「ガルニエ画廊の鑑定書」を求められるわけではございません。売却の際は、信用できる鑑定士が在籍する専門業者にご相談してください。
ベルナール・ビュフェ作品をご売却頂いたお客様のお声
父が若い頃に手に入れたビュフェの油彩を、家族で相談のうえ手放すことにしました。戦後フランスを代表する巨匠の作品ということで、実店舗があり絵画専門のえんやさんに相談したところ、作品の保存状態や来歴まで丁寧に見ていただき安心して売却できました。大切にしてきた一枚が、次の持ち主に受け継がれるのが嬉しいです。
(60代 男性)
母から譲り受けたビュフェのリトグラフ。希少なエディションナンバー入りで、専門業者さんに相談したところ、作家の晩年の作品であることや、サインの状態までしっかり評価してもらえました。思い出の品を納得の価格で手放せて、感謝しています。
(40代 女性)
長年集めてきたビュフェの作品ですが、年齢を重ねてコレクションの整理を決意。ビュフェは生涯で8,000点以上を描いたものの、油彩の真作は特に希少と伺い、専門店の査定でその価値を再認識しました。次世代にも残る名画として、良いご縁に恵まれました。
(70代 男性)
海外転居をきっかけに、ビュフェの絵画を売却しました。日本でも人気の高い作家で、美術館にも所蔵されていると知り、全国規模で展開されているえんやさんに依頼。作品の時代背景や保存状態まで細かく説明してもらい、安心してお任せできました。
(50代 女性)
ベルナール・ビュフェ作品の査定買取時に頂くご質問
- どんな作品が高く評価されやすいのでしょうか?
- ビュフェの作品は、描かれた時期や題材によって市場での評価が大きく変わります。特に、戦後間もない時代の油彩や、ピエロや花などの人気モチーフは高額査定に期待がもてます。
- 鑑定書が手元にない場合、どうすればいいですか?
- 鑑定書がない場合でも、まずは作品の写真や情報をもとに仮査定が可能です。正式な買取には公式鑑定書が必要となりますが、当店では鑑定手続きのご案内やサポートも承っておりますので、初めての方もご安心いただきご相談くださいませ。
- 経年劣化や傷みがある作品でも相談できますか?
- 絵画に多少の経年変化や額縁の傷みがあっても、ご相談は大歓迎です。専門スタッフが状態を丁寧に確認し、価値を見極めます。保存状態が良いほどプラス評価となりますが、ダメージがあっても諦めずにご相談ください。
- 版画やリトグラフにも価値はありますか?
- ビュフェのサイン入りリトグラフやエディションナンバー付きの版画は、コレクターから根強い人気があります。特に限定数が少ないものや、人気シリーズの作品は、思わぬ高評価となることもあります。
- おおまかな買取相場を教えてもらえますか?
- ビュフェ作品の買取価格は、油彩画なら数百万円から数千万円、版画やリトグラフは数万円台から十数万円台が目安です。ただし、作品の個性や状態、背景によって大きく変動しますので、まずはお気軽に無料査定をご利用いただくのが確実です。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、ベルナール・ビュフェをはじめとする絵画ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
-
陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
-
表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
-
仏画・肉筆・版画・浮世絵・山水画・花鳥画・墨蹟古筆・色紙・短冊・画賛・手紙・消息など箱有り無しに関わらず、まずはご相談ください。
-
陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
-
洋画・日本画・版画はもちろん海外作家作品や復刻画も含め近代絵画から現代絵画まで幅広くお取扱い致します。文化勲章受章者はもちろんその他著名作家及び作者名が不明な作品なども買取対象となります。まずはご相談ください。
-
陶磁器・書画を中心に堆朱・茶かご・鼻煙壷・翡翠の彫刻類など買取致します。
-
ガレ・ドーム・ミューラー・ラリック・バカラなどのガラス工芸品やマイセン・KPM・セーブル・ウースターなど陶磁器類及び小物や家具、絵画・ブロンズ・彫刻などもお取扱い致します。
-
甲冑とは戦闘の際に兵士が身につける伝統的な防具の総称。 骨董品買取のえんやでは他社では取り扱いの難しい甲冑でも買取致します。
-
金・銀・白金(プラチナ)などの貴金属製品類も、取り扱っております。 まずはご相談ください。
-
金属に細工をする工芸。またはその職人。金工品には金・銀・銅・錫・鉄等を主材料とした彫金等による甲冑、仏具、荘厳具、装身具、工匠具類などがある。
-
漆(うるし)の木にキズをつけ、滲み出した樹液を採取し目的別に調整します。これを接着剤にしたり、塗料として使用しますが、その他に形そのものを造ることもできます。
-
着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
買取対応エリア
絵画買取えんやは、ベルナール・ビュフェ作品を日本全国対象に出張買取させて頂きます。
北海道・東北 | 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 |
---|---|
関東 | 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 山梨県 群馬県 栃木県 |
信越・北陸 | 新潟県 長野県 富山県 石川県 福井県 |
東海 | 愛知県 岐阜県 静岡県 三重県 |
近畿 | 大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県 |
中国 | 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 |
四国 | 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 |
九州・沖縄 | 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 |