
パブロ・ピカソの価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
パブロ・ピカソ(1881–1973)はスペイン生まれの20世紀を代表する芸術家であり、絵画、彫刻、版画、陶芸など多様な分野で革新的な作品を生み出しました。
彼は伝統的な美術の枠組みを打ち破り、ジョルジュ・ブラックとともに「キュビスム(立体派)」を確立したことで、近代美術の歴史に大きな足跡を残しています。ピカソの作風は「青の時代」「バラ色の時代」「キュビスム時代」など、人生の節目ごとに大きく変化し、幾何学的な形態や鮮やかな色彩、独自の構図を取り入れた表現が特徴です。
また、リトグラフやエッチングなどの版画技法にも積極的に取り組み、陶芸や彫刻にも新たな価値をもたらしました。
代表作としては、近代美術の転換点となった「アヴィニョンの娘たち」や、戦争の悲惨さを象徴的に描いた「ゲルニカ」、鮮烈な色使いと分断された表現が印象的な「泣く女」などが挙げられます。これらの作品はニューヨーク近代美術館やマドリードのソフィア王妃芸術センターなど、世界的な美術館に収蔵されています。
ピカソの作品は国際的なオークションでも非常に高い評価を受けており、2015年には「アルジェの女たち(バージョンO)」が約204億で落札され、2023年には愛人マリー=テレーズ・ワルテルを描いた「Femme à la Montre(腕時計の女)」が約215億で取引されるなど、歴代でもトップクラスの落札価格を記録しています。
このように、ピカソは独自の発想と表現力で現代美術に計り知れない影響を与え続けており、その作品は今なお世界中で高い評価と価値を持ち続けています。
パブロ・ピカソの買取は絵画買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
キュビスムの開拓者【パブロ・ピカソ】
パブロ・ピカソは、幼い頃から父親の手ほどきを受けて絵画の才能を磨き、早くから地元の展覧会やコンクールで数々の賞を受賞し、その非凡さを周囲に認められていました。少年時代から美術学校で実力を発揮し、やがて芸術の都パリへと活動の場を広げていきます。
人生の初期には、身近な人々の死や社会の現実に触れ、深い孤独や哀しみを青い色調で表現する「青の時代」を経て、その後は明るい色彩と詩情豊かな作品群を生み出す「バラ色の時代」へと移り変わりました。
ピカソは、伝統的な絵画の枠組みを超え、物の形や空間を分解し再構築する「キュビスム」という革新的な技法を創出します。これは、複数の視点から対象をとらえ、遠近法や明暗法に頼らず、幾何学的な切子面で構成する独自の表現方法で、20世紀美術に革命をもたらしました。また、コラージュやアッサンブラージュ彫刻の発明など、ジャンルを超えた創造性もピカソの大きな特徴です。
代表作には、キュビスムの象徴である《アヴィニョンの娘たち》、スペイン内戦の悲劇を描いた《ゲルニカ》、鮮烈な感情を表現した《泣く女》、初期の傑作《科学と慈愛》、そして「青の時代」の集大成《人生(ラ・ヴィ)》などがあります。
また、晩年まで絵画だけでなく彫刻や陶芸、版画など多彩な分野で創作を続け、その生涯で10万点を超える作品を生み出しました。
パブロ・ピカソ子の略歴
1881年 | スペイン・マラガで誕生。父親から絵画の手ほどきを受ける。 |
1892年 | ラ・コルーニャの美術学校で基礎を学び、早くから周囲の注目を集める。 |
1896年 | バルセロナの美術学校に進学し、独自の感性を発揮し始める。 |
1897年 | 「科学と慈愛」で受賞。サン・フェルナンド王立アカデミーで学ぶも、伝統にとらわれず退学。 |
1899年 | バルセロナに戻り、前衛的な芸術家仲間と交流しながら自らの表現を模索。 |
1900年 | 初めてパリを訪れ、芸術の最先端に触れる。以降、スペインとパリを行き来しながら活動。 |
1901年 | 「青の時代」に入り、孤独や哀しみを青色で表現した作品を多く手がける。 |
1907年 | アフリカ美術の影響を受け、「アヴィニョンの娘たち」を制作。キュビスムの先駆けとなる。 |
1909年 | ジョルジュ・ブラックとともに「分析的キュビスム」を追求し、物体を幾何学的に分解。 |
1912年 | 「総合的キュビスム」へ発展。コラージュ技法を発明し、表現の幅を広げる。 |
1918年 | 新古典主義に傾倒し、母子像など古典的なテーマを現代的に描く。 |
1925年 | シュルレアリスムの影響を受け、自由で多様な作風へ。彫刻や陶芸にも積極的に取り組む。 |
1937年 | スペイン内戦を受け、「ゲルニカ」を制作。反戦と平和の象徴となる。 |
1945年 | 版画・陶芸・彫刻など多彩な分野で新たな表現を模索。ムルロー工房でリトグラフ制作に励む。 |
1950年 | 過去の巨匠たちの名画を独自に再解釈した連作を発表。 |
1968年 | 銅版画によるエロティックな連作「347シリーズ」を制作。 |
1973年 | 南フランス・ムージャンで生涯を閉じる。創作への情熱は最後まで衰えなかった。 |
パブロ・ピカソの査定ポイント
ピカソの作品を売却する際には、まず真贋鑑定が最も重要なステップとなります。ピカソは世界的な巨匠であり、贋作も世界的に数多く流通しているため、専門機関による厳密な鑑定と信頼できる証明書の取得が不可欠です。
査定の際には、作品そのものだけでなく、サインやエディションナンバー、来歴(プロヴナンス)、購入時の証明書や展覧会カタログ、額や箱などの付属品も評価対象となります。保存状態も査定額に大きく影響し、退色やシミ、破損、補修跡がないか細かくチェックされます。
作品のジャンルや技法、制作時期も評価に直結します。ピカソは油彩画、版画(リトグラフ、エッチング、リノカットなど)、デッサン、陶芸など多彩なジャンルで作品を残しており、油彩や「青の時代」「キュビスム期」の作品は希少価値が高く高額査定が期待できます。版画でも直筆サイン入りや人気モチーフのものは数十万円から1,000万円を超える高額査定となる場合があります。セラミック作品も人気が高く、花瓶やお皿などは数十万円、大きな壺などは数百万円の査定になることもあります。
売却の際は、まず信頼できる美術商や買取専門店に相談し、必要に応じて鑑定機関で鑑定書を取得することが重要です。
このように、ピカソ作品の売却には、真贋鑑定・保存状態・証明書・作品の種類や技法・市場動向など多角的な視点での評価が求められます。
パブロ・ピカソ 買取実績
パブロ・ピカソを売却する場合の鑑定機関と鑑定書
ピカソ作品の鑑定において国際的に権威があるのは、ピカソの遺族であるクロード・ピカソやマヤ・ピカソが関わる「パブロ・ピカソ・オートンティフィケーション」などの専門機関です。これらの機関が発行した鑑定書は、世界の美術市場で最も信頼される証明書となります。
国内に在住の方で鑑定書取得が必要の際は、実績豊富な絵画専門業者にご相談される事をお勧め致します。その様な業者では、鑑定書取得のサポートも行っております。
査定や鑑定の際には、作品本体だけでなく、サインやエディションナンバー、来歴(プロヴナンス)、購入時の証明書、展覧会カタログ、額や箱などの付属品も評価材料となります。
ピカソ作品の売却するためには、まず信頼できる専門店に相談し、正式な鑑定書を取得することが不可欠です。鑑定書の有無によっては、同じ作品でも数倍以上の価格差が生じることも珍しくありません。安心して高額売却を目指すなら、必ず専門家にサポート依頼する事が重要です。
パブロ・ピカソ作品をご売却頂いたお客様のお声
祖父が大切にしていたピカソの版画を売却しました。専門の鑑定士が真贋や価値を丁寧に説明してくださり、安心して取引ができました。思い出の品を納得のいく形で手放せて感謝しています。
(60代 女性)
自宅に長年飾っていた有名画家の絵を手放すことになり、こちらに相談しました。スタッフの方が作品の来歴や保存状態まで細かく見てくれて、納得のいく価格を提示していただきました。信頼できる対応で安心でした。
(50代 男性)
遺品整理で見つかった絵画の査定をお願いしました。真贋や価値が分からず不安でしたが、ホームページに顔写真が載っていたのも信頼できました。当日は親切に説明してもらい、手続きもスムーズでした。初めての売却でも安心して任せられました。
(40代 女性)
コレクションしていた絵画を数点まとめて売却しました。専門知識のある査定士がしっかり見てくれて、作品ごとに丁寧に評価してもらえたのが印象的です。次の方に大切にしてもらえたら嬉しいです。
(60代 男性)
パブロ・ピカソ作品の査定買取時に頂くご質問
- ピカソの作品が本物かどうか、どのようにして鑑定してもらえますか?
- ピカソ作品は贋作も多いため、専門の鑑定士や所定の鑑定機関による真贋判定が重要です。サインやエディション、来歴などをもとに、必要に応じて鑑定書の取得もご案内しています。
- どのような情報や付属品があれば査定額が上がりますか?
- 購入時の証明書、展覧会カタログ、額や箱、過去の鑑定書などの付属品が揃っていると、作品の信頼性が高まり、査定額アップにつながります。また、保存状態も重要な評価ポイントです。
- 版画やセラミック作品でも高額査定は期待できますか?
- ピカソは油彩だけでなく、版画やセラミック作品も多く制作しています。特に限定部数や直筆サイン入り、人気シリーズは高額査定になるケースも多いです。
- 出張査定や宅配査定には対応していますか?
- 遠方にお住まいの方や大型の作品の場合、出張査定や宅配査定にも対応しております。ご都合やご希望に合わせて最適な方法をご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
- 査定や買取の際、どのような手続きや書類が必要ですか?
- 査定・買取にはご本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)が必要です。
査定時には、詳細な画像を撮影いただきメール・LINEにてお送りいただく事で概算金額のご案内がスムーズにお伝えする事ができます。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、パブロ・ピカソをはじめとする絵画ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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洋画・日本画・版画はもちろん海外作家作品や復刻画も含め近代絵画から現代絵画まで幅広くお取扱い致します。文化勲章受章者はもちろんその他著名作家及び作者名が不明な作品なども買取対象となります。まずはご相談ください。
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着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
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