
バーナード・リーチの価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
バーナード・リーチ(Bernard Leach, 1887–1979)は、イギリス出身でありながら日本の陶芸文化と深く関わり、西洋と東洋の美意識や技法を融合させた独自の作風で「20世紀陶芸の父」と称される世界的な陶芸家です。
彼は日本の民藝運動の中心人物・柳宗悦と親交を深め、日本の登り窯や用の美の精神をイギリスに導入し、日常使いの器に芸術性を見出す姿勢を貫きました。代表作には「葡萄文鉢」「鉄釉花文鉢」「魚文大皿」などがあり、動植物や風景をモチーフにした素朴で温かみのある造形と、釉薬や絵付けにおける東西の技法の融合が高く評価されています。
彼の作品は日本民藝館や愛知県美術館、石洞美術館など多くの美術館に収蔵されており、1963年には大英帝国勲章(CBE)、1974年には国際交流基金賞を受賞するなど国際的にも高い評価を受けています。リーチの創造した陶芸の世界は、今なお多くの陶芸家やコレクターに影響を与え続けています。
このように、世界を代表する陶芸家であるバーナード・リーチ作品のご売却やご相談は、ぜひ陶芸品専門買取えんやにお任せください。
バーナード・リーチの買取は美術工芸品・作家物買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
東西陶芸融合の伝道者【バーナード・リーチ】
その名は、陶芸という枠を超え、東西文化の架け橋として今なお語り継がれています。
彼の人生は、幼き日々をアジアの地で過ごしたことに始まり、異文化の空気を肌で感じながら、やがて日本文化への深い憧れと敬意を育んでいきました。
青年期、バーナード・リーチは日本を訪れ、白樺派の文学者や柳宗悦といった民藝運動の旗手たちと出会います。彼らとの交流は、リーチの心に「用の美」という新たな美意識の種を蒔きました。
日本の陶芸家・六代尾形乾山や宮川香山に師事し、伝統技法を徹底的に学び、東洋と西洋、それぞれの美と哲学を自らの中で融合させ、誰も見たことのない新しい陶芸の世界を切り拓いていきます。
日本での創作の日々を経て、盟友・濱田庄司とともにイギリスへ帰国。セント・アイヴスの地に「リーチ・ポタリー」を設立し、日本の登り窯を築き上げました。そこから生み出された器たちは、実用性と芸術性を兼ね備え、日常にこそ美が宿ることを世界に示しました。
彼の作品は、単なる器ではありません。そこには、東西の文化が響き合い、手仕事の温もりと哲学が息づいています。彼の思想と美意識は、弟子や後進の陶芸家たちへと受け継がれ、今なお世界中の人々を魅了し続けています。バーナード・リーチ――その人生と作品は、時代を超えて、私たちに「美とは何か」を問いかけ続けているのです。
バーナード・リーチの略歴
1887年 | 英領香港に誕生。幼くして母を亡くし、その後は京都の祖父のもとで幼少期を過ごす。 |
1907年 | ロンドン美術学校にてエッチング(銅版画)の技法に本格的に取り組む。 |
1909年 | 東京・上野でエッチング教室を開設。白樺派や柳宗悦らと親交を深める。 |
1910年 | 茶会で楽焼に出会い、陶芸の世界に魅了される。富本憲吉とも出会う。 |
1912年 | 六代尾形乾山に弟子入りし、伝統的な陶芸技法を学ぶ。 |
1916年 | 千葉・我孫子の柳宗悦邸に作陶のための仕事場を構える。 |
1917年 | 柳宗悦邸に築窯し、陶芸家としての道を本格的に歩み始める。 |
1920年 | 濱田庄司と共にイギリスへ帰国し、コーンウォール州セント・アイヴスに日本式登り窯を築く。 |
1922年 | 「リーチ・ポタリー(リーチ工房)」を設立し、創作と指導の拠点とする。 |
1934年 | 来日し、日本民藝館設立のための協議に参加。 |
1940年 | 陶芸家のバイブルとも称される著書『A Potter’s Book』を出版。 |
1963年 | 大英帝国勲章(CBE)を受章し、その功績が讃えられる。 |
1974年 | 国際交流基金賞を受賞。これが生涯最後の来日となる。 |
1977年 | ロンドン・ヴィクトリア&アルバート美術館で回顧展が開催される。 |
1979年 | セント・アイヴスの地で静かに生涯を閉じる。享年92歳。 |
バーナード・リーチの査定ポイント
バーナード・リーチの作品を売却する際、査定で特に重視されるのは「作品の種類」と「希少性」です。リーチは茶碗や鉢、壺、花瓶、絵皿など多様な器を手がけており、黒釉や緑釉、白磁など、東西の伝統技法を融合させた独自の作風が高く評価されています。中でも、絵付けや装飾が施された作品や、展覧会や美術館に収蔵されるような代表作は、希少価値が高く、査定額も上がる傾向があります。
また、バーナード・リーチの作品は日本とイギリスの双方で人気があり、民藝運動や東西文化の融合という背景から、コレクターや美術館の需要が根強いのも特徴です。市場での相場は作品の種類やサイズ、保存状態によって大きく変動しますが、特に大型作品や希少なデザインのもの、由来が明確なものは高額で取引されるケースが多く見られます。
査定の際には、本人のサインや落款、共箱(作家の署名入りの箱)、証明書などの付属品があるかどうかも重要なポイントとなります。これらは作品の真贋や由来を証明するものであり、査定額に大きく影響します。さらに、ヒビや欠け、修復歴などの有無や、経年による変化が少ない良好な保存状態も、高評価につながります。
総じて、バーナード・リーチの作品は、その独自性や歴史的価値、付属品の有無や保存状態など、さまざまな要素が総合的に評価されて査定額が決まります。
特に東西の美意識を融合させた作品や、民藝運動と深く関わる作品は、コレクターや美術館からの評価も高く査定額もあがる可能性が充分にあります。
バーナード・リーチ 買取実績
バーナード・リーチを売却する場合の鑑定機関と鑑定書
バーナード・リーチの作品を売却する際には、公式な鑑定機関での真贋鑑定と鑑定書の取得が非常に重要でバーナード・リーチ作品の所定鑑定人として認められているのは、栃木県益子町に事務所を構えていた濱田晋作氏のみでした。その濱田氏も2023年に93歳で逝去されております。
濱田晋作氏は、バーナード・リーチと深い交流を持ち、民藝運動をともに支えた陶芸家・濱田庄司のご子息であり、バーナード・リーチ作品やその背景、技法に精通していることから、公式な鑑定人として長年信頼を集めた人物です。
鑑定書は、作品がバーナード・リーチ本人による真作であることを証明するものであり、売却時の信頼性や取引価格に大きな影響を与えます。特に高額取引が見込まれる場合や、由来が不明な作品については、鑑定書の有無が売却成立の決め手となることも少なくありません。さらに、リーチ作品には本人のサインや落款が入った共箱が付属していることが多く、この共箱自体が保証書の役割を果たします。共箱や証明書が揃っている場合、査定額が大きく上がるため、売却時には必ず確認・保管しておくことが大切です。
このように、バーナード・リーチ作品の売却時には、専門性と信頼性の高い所定鑑定人による鑑定と鑑定書の取得、そして付属品の管理が、作品の価値を最大限に引き出すための重要なポイントとなります。
バーナード・リーチ作品をご売却頂いたお客様のお声
母の遺品整理をしていた際、思い出の詰まった陶器がいくつか見つかりました。価値がわからず困っていましたが、電話でとても丁寧に説明していただき、安心してお願いできました。大切な品をしっかり評価してもらえて良かったです。
(60代 女性)
趣味で集めていたバーナード・リーチの花瓶を手放すことになり、インターネットでこちらを知りました。LINEで写真を送るだけで査定してもらえたので、とても便利でした。スタッフの方も親切で、他の器も一緒に見ていただき助かりました。
(50代 男性)
父が大切にしていた陶芸作品の整理を考えていたところ、知人からこちらを紹介されました。出張買取に来ていただき、作品の背景や特徴についても詳しく教えてもらえたので、納得してお任せできました。
(40代 女性)
古いカップやお皿などをまとめて査定してもらいました。女性スタッフが来てくれて、初めての買取でも安心してお願いできました。思い出の品を丁寧に扱っていただき、感謝しています。
(60代 女性)
バーナード・リーチ作品の査定買取時に頂くご質問
- 共箱やサインがない場合でも、バーナード・リーチの作品とわかりますか?査定に影響しますか?
- 共箱やサインがない場合でも、作品の形状や技法、特徴的な絵付けなどからバーナード・リーチの作と判断できる場合があります。ただし、共箱やサインがある方が真贋の証明となるため、査定額が高くなる傾向があります。付属品がない場合でも、まずはお気軽にご相談ください。
- リーチ作品に多いスリップウェアや独特の絵付けがあるのですが、そういった特徴は査定額に関係しますか?
- はい、バーナード・リーチ特有のスリップウェアや独自の絵付けは、作品の希少性や人気を高める要素となり、査定額に大きく影響します。特に代表的な技法や図柄が見られる作品は高く評価されることが多いです。
- バーナード・リーチの作品は種類や年代によって買取価格が大きく変わると聞きましたが、どのような作品が高く評価されますか?
- はい、作品の種類や制作年代によって評価は大きく異なります。特に初期の作品や展覧会出品作、希少な図柄や大型の器、保存状態の良いものは高額査定となりやすいです。詳細は写真や情報をお送りいただければ、個別にご案内いたします。
- 作品に小さな傷や経年変化がありますが、買取は可能でしょうか?
- 小さな傷や経年変化がある場合でも、買取は可能です。状態によって査定額は変動しますが、バーナード・リーチの作品はコレクター需要も高いため、多少のダメージがあってもご相談いただけます。まずは現物の状態を拝見させてください。
- 海外で購入したバーナード・リーチの陶器でも査定・買取してもらえますか?
- はい、海外で購入されたバーナード・リーチの作品も査定・買取の対象です。購入時の書類や証明書があれば、あわせてご用意いただくとスムーズです。お気軽にご相談ください。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、バーナード・リーチをはじめとする美術工芸品・作家物ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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仏画・肉筆・版画・浮世絵・山水画・花鳥画・墨蹟古筆・色紙・短冊・画賛・手紙・消息など箱有り無しに関わらず、まずはご相談ください。
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着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
買取対応エリア
美術工芸品・作家物買取えんやは、バーナード・リーチ作品を日本全国対象に出張買取させて頂きます。
北海道・東北 | 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 |
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