
加守田 章二の価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
加守田章二は、現代陶芸の革新者として国内外で高い評価を受ける作家です。彼の作品が特に価値を持つ理由は、陶芸の伝統的枠組みを超え、独自の美意識と技術を確立した点にあります。1970年代には縄文土器を思わせる曲線彫文や、赤・緑・白の釉薬で波模様を描いた「彩陶壺」など、時代の先端を行く造形と色彩表現を展開。これらの作品は、偶然性を排し釉薬やフォルムを徹底的にコントロールすることで、唯一無二の存在感を放っています。
代表作として、1970年代の「彩陶壺」は鮮やかな彩色と大胆な造形が特徴で、現代アートとしても高く評価されます。また、同時期の「曲線彫文壺」は縄文的なエネルギーと現代性を融合した作品で、加守田独自の世界観を象徴しています。最晩年の「菱形文の壺」などは、半磁土と幾何学的な文様を用い、より抽象的かつ洗練された美しさを実現しています。
加守田章二の作品は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、栃木県立美術館、益子陶芸美術館、敦井美術館、小川美術館など多くの国内美術館に所蔵されています。海外では、アメリカ・ミネアポリス美術館が2021年に加守田章二展を開催し、現地コレクションを中心に紹介されるなど、国際的にも高い評価を獲得しています。また、菊池寛実記念智美術館や東京ステーションギャラリーなどでも大規模な回顧展が開催されてきました。
このように、加守田章二は日本陶芸の伝統を革新し、世界の美術館やコレクターからも注目される存在です。加守田章二作品のご売却やご相談は、ぜひ当店にお任せください。
加守田 章二の買取は美術工芸品・作家物買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
現代陶芸界の鬼才【革新と異彩の美を極めた加守田章二】
現代陶芸界の鬼才と称される加守田章二は、昭和8年(1933年)4月に大阪・岸和田の地に生を受けました。高校時代は油絵に親しみましたが、やがて陶芸の道を志し、京都市立美術大学で富本憲吉や近藤悠三に師事します。在学中に益子焼の産地を訪れ、個々の作家が独自に窯を持つ自由な風土に強く惹かれました。
卒業後は日立製作所の技術員を経て、1959年に益子で独立。伝統的な民芸調とは一線を画す独創的な作風は当初こそ賛否を呼びましたが、益子焼の第一人者・濱田庄司からも注目を集めます。
1960年代からは日本伝統工芸展などで評価され、1967年に日本陶磁協会賞・高村光太郎賞を受賞。1970年代には縄文土器を思わせる曲線彫文や鮮やかな彩釉を駆使した壺など、独自技法を確立し、1974年には芸術選奨文部大臣賞を受賞します。1969年からは岩手県遠野に拠点を移し、風土の影響を受けた新たな造形表現を追求。1979年には東京・久留米(東久留米市)に拠点を移し、創作活動を続けました。
加守田章二の作品は、伝統にとらわれないモダンな造形と独特の質感・文様で、国内外の陶芸家やコレクターに今なお大きな影響を与えています。49歳で早世しましたが、その革新性と芸術性は現代陶芸の歴史に確かな足跡を残しています。
加守田章二の略歴
1933年 | 大阪・岸和田の家庭に誕生 |
1952年 | 京都市立美術大学に進学し、陶芸の基礎を本格的に学び始める |
1956年 | 大学を修了し、茨城県で陶芸関連の技術職に就く |
1958年 | 塚本製陶所で研究生として経験を積む |
1959年 | 益子の地で自身の窯を構え、独立した作陶活動を開始 |
1961年 | 鉄釉の作品で日本伝統工芸展に初めて入選 |
1967年 | 高村光太郎賞、日本陶磁協会賞を受賞し、作家としての評価が高まる |
1969年 | 新たな創作環境を求め、岩手・遠野に拠点を移す |
1974年 | 芸術選奨文部大臣新人賞(美術部門)を受賞 |
1979年 | 東京都東久留米市に制作の場を移し、晩年の創作に打ち込む |
1983年 | 2月、病により生涯を閉じる |
加守田章二作品の査定ポイント
加守田章二作品を査定する際には、いくつかの重要な査定ポイントがあります。
まず最も重視されるのは「真贋(本物かどうか)」です。加守田章二は人気の高い作家で贋作も流通しているため、専門機関による鑑定書や証明書が付属している場合は、査定額が大きく上がります。加守田章二の正規鑑定機関は「一般財団法人 「東美鑑定評価機構」であり、共箱付き作品はもちろん、2021年からは共箱がない陶芸作品についても鑑定受付が始まっています。
次に、「共箱の有無」も大きな査定ポイントです。作家本人の署名や箱書きが入った共箱が付いている作品は、真贋の証明や作家自身が世に出すことを認めた証として高く評価されます。共箱があることで、作品の価値は格段に高まります。
また、「作品の状態」も査定額に直結します。キズや欠け、修復跡がない完品であればあるほど高評価となります。さらに、「作品の種類や意匠、制作年代」も重要です。特に1970年代の彩陶壺や曲線彫文の壺など、加守田章二らしい独創的な作品は市場でも高額査定の傾向があります。
作品に「銘やサイン」があるかどうかも確認しましょう。底部などに「章」などの掻き銘や印銘がある場合、真作の証として評価されます。加えて、市場での人気や需要、作品の希少性、流通量も査定額に影響します。
最後に、共箱以外にも鑑定書や展覧会の出品歴、由来が分かる資料があれば、さらに評価が上がります。これらのポイントを総合的に判断し、加守田章二作品の価値は決定されます。特に共箱や状態、そして東美鑑定評価機構による真贋証明は、査定において最も重要な要素です。
加守田章二を売却する場合の鑑定機関と鑑定書
加守田章二作品を売却する際は、正規の鑑定機関による鑑定書の有無が非常に重要です。加守田章二の公式鑑定は「一般財団法人 東美鑑定評価機構」が担当しており、共箱付き作品はもちろん、2021年10月以降は共箱がない陶芸作品についても鑑定を受け付けています。鑑定を依頼することで、真作であることが証明され、売却時の信頼性や市場での評価が一段と高まります。
鑑定書や作品登録証が付属する作品は、取引の際により良い条件での売却が期待できます。買取業者に依頼する際は、必ず著名な陶芸作家の鑑定実績を持つ専門店に依頼する事を強くお勧め致します。
加守田章二の代表作は、制作時期や技法によって相場が大きく異なります。益子時代の灰釉作品は数万円~、遠野時代に制作された曲線彫文や彩色象嵌陶器は数十万円以上で評価されることもあります。特に晩年の大作や独創性の高い壺・大皿は100万円以上になることもあります。
陶芸品買取えんやでは、長きに渡り加守田章二作品の真贋鑑定と買取を数多くおこなっており、お手元に加守田章二作品をお持ちで売却をご検討されている際は、是非ご相談頂けますと幸いで御座います。必ずお力になれるかと存じます。
【加守田章二鑑定機関情報】
一般社団法人 東美鑑定評価機構
〒105-0004 東京都港区新橋六丁目19番15号(東京美術倶楽部内)
TEL.03-3432-0713
加守田 章二作品をご売却頂いたお客様のお声
加守田章二の作品を手放すにあたり、陶芸や茶器についてしっかり理解している方にお願いしたいと思い、こちらにご相談しました。実際にお話ししてみると、担当の方が加守田章二について非常に詳しく、作品の特徴や価値についても丁寧に説明してくださったので、安心してお任せできました。信頼できる対応だったので、同じように陶芸作品の売却を考えている友人にもぜひ紹介したいと思います。
(70代 ご夫婦)
長年かけて集めてきた陶芸品を整理したいと思い、信頼できる専門会社を探していました。遠方に住む息子が「えんや」さんを教えてくれたので、まずは電話で相談してみました。電話口での対応もとても丁寧で、加守田章二をはじめ陶芸品に関する知識が豊富なことが伝わり、安心してお願いできました。大切なコレクションを納得のいく形で手放すことができて、感謝しています。
(60代 男性)
インターネットでいろいろな買取サイトを見比べていましたが、どこに依頼すれば良いのか正直迷っていました。そんな中、えんやさんのホームページには店長さんの顔写真が掲載されていて、誠実そうな雰囲気に惹かれ、思い切って連絡してみました。
(50代 男性)
長い間、倉庫の奥にしまったままだった茶道具を、このたび売却することになり、初めて買取の相談をさせていただきました。これまでこういったお店に依頼したことがなかったので少し不安もありましたが、丁寧に対応していただき安心してお任せできました。今回の経験で、また機会があれば今後もぜひお願いしたいと思っています。
(60代 男性)
加守田 章二作品の査定買取時に頂くご質問
- 加守田章二の作品を所持してますが、本物なのか偽物かの判断が出来ません。
- 加守田章二の作品には偽物が多く存在しますので、直接お品物を拝見させて頂き判断させて頂きます。「一般財団法人 東美鑑定評価機構」の鑑定が必要な場合もあります。ある場合は、査定金額をご提示致します。鑑定書が必要と判断をした際には、「一般財団法人 東美鑑定評価機構」の鑑定をとる作業に入ります。
鑑定書発行前でも査定は可能ですが、買取は真贋後の買取となります。鑑定書の取得方法はお気軽にお尋ねください。
- 加守田章二作品の査定金額、支払い方法を教えて頂けますか?
- 本物との判断ができた作品に対してはその場で査定金額をお伝えします。 ご了解を頂きましたら、現金でのお支払いとなります。お振り込みをご希望の際はお振り込み対応致します。
- 加守田章二の買取相場は作品によって違いますか?
- 勿論、違います。作品によっても変わりますが希少性・時代背景・作品の保管状態・陶器の場合は外箱・鑑定書の有無などにより算出される買取価格となりますので、基本的には1点1点違うと考えてください。
- 加守田章二の作品価値は上がっているのでしょうか?売却するか悩んでます。
- 加守田章二の場合、お品物により買取評価が変わってまいります。展覧会での受賞作品や人気が高い絵付けが施されている作品は鑑定金額が他のお品物よりあがります。只、作品の状態も重要になりますので、加守田章二が作陶した1つ1つの作品によって評価は変わります。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、加守田 章二をはじめとする美術工芸品・作家物ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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仏画・肉筆・版画・浮世絵・山水画・花鳥画・墨蹟古筆・色紙・短冊・画賛・手紙・消息など箱有り無しに関わらず、まずはご相談ください。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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洋画・日本画・版画はもちろん海外作家作品や復刻画も含め近代絵画から現代絵画まで幅広くお取扱い致します。文化勲章受章者はもちろんその他著名作家及び作者名が不明な作品なども買取対象となります。まずはご相談ください。
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陶磁器・書画を中心に堆朱・茶かご・鼻煙壷・翡翠の彫刻類など買取致します。
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甲冑とは戦闘の際に兵士が身につける伝統的な防具の総称。 骨董品買取のえんやでは他社では取り扱いの難しい甲冑でも買取致します。
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金・銀・白金(プラチナ)などの貴金属製品類も、取り扱っております。 まずはご相談ください。
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金属に細工をする工芸。またはその職人。金工品には金・銀・銅・錫・鉄等を主材料とした彫金等による甲冑、仏具、荘厳具、装身具、工匠具類などがある。
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漆(うるし)の木にキズをつけ、滲み出した樹液を採取し目的別に調整します。これを接着剤にしたり、塗料として使用しますが、その他に形そのものを造ることもできます。
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着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
買取対応エリア
美術工芸品・作家物買取えんやは、加守田 章二作品を日本全国対象に出張買取させて頂きます。
北海道・東北 | 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 |
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