音丸耕堂(本名音丸芳雄)は、1898年香川県・高松市に生まれる。幼少から讃岐彫の石井馨堂に師事し修業を行い、木彫の技法をきわめる。十六歳で独立 後、香川漆器の祖、玉楮象谷に傾倒し、彫漆を志して研究に努めた。玉楮象谷の模刻からはじじまり、さらに緑漆と黒漆を対比した西欧風の浪漫的な意匠へと展 開した。1937年上京後、新しい色漆を用いた制作を始め、帝展、文展、日本漆芸展等で受賞を重ねた。七十年におよぶ制作活動は、近代漆芸の歩みを体現し たものといえる。1955年重要無形文化財「彫漆」の保持者(人間国宝)に認定。1967年紫綬褒章。1973年勲四等旭日小綬章。
音丸耕堂(おとまる こうどう)ギャラリー
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